【思わぬ事態】視力矯正オルソケラトロジーを3年半やった結果・・・

オルソケラトロジーとは、就寝中に特殊なコンタクトレンズを装着して角膜を矯正し、起床後コンタクトレンズを外すと視力が回復しているというものです。

その昔、中国では砂袋を目の上に置き就寝し、視力を回復させていたとか。

私がオルソケラトロジーを始めたのは2010年でした。

ある眼科でキャンペーンをやっていて、オルソレンズが激安だったのでオルソケラトロジーをやることにしました。

オルソケラトロジーをしようと思った動機

私は視力が悪くても裸眼で仕事をしていました。

パソコンの画面が見えづらいのでめっちゃ近くにモニターを寄せて仕事をしていました。

家では眼鏡、休みの日はコンタクトという生活でした。

ただ、さすがに視力が0.1位になると、いろいろと支障が出てきたため視力矯正を考えました。

メガネ➡レンズが汚れる、ずれる、邪魔くさい
ソフトコンタクト➡感染症リスクが眼鏡やハードコンタクトと比べて高い
ハードコンタクト➡異物感がありつけていられない
レーシック等の手術➡怖くてできない

オルソケラトロジーはハードレンズですが就寝中に装着のため、目を閉じれば異物感はかなり減り、寝てしまえば装着している時間は体感的にあっと言う間に過ぎます。

オルソケラトロジーはソフトコンタクトとハードコンタクトのデメリットを中和したような位置づけだと思いました。

オルソケラトロジーのメリット

日中裸眼で過ごせる。

オルソケラトロジーは可逆的で角膜を矯正しても時間が経過すれば角膜は元に戻る。(それがデメリットとも言えますが)

コンタクトや眼鏡無しでクリアに見える世界は感動もの。

オルソケラトロジーのデメリット

毎日オルソケラトロジーのレンズを装用する必要がある。(レンズを外すと、だんだん元の視力に戻っていき、私の場合はその日の夜には元の視力に戻っていました。)

視力があまり出ない時は眼鏡やコンタクトを使用する必要がある。(弱い度数の眼鏡やコンタクトを用意しました。)

オルソケラトロジー開始翌日、数日後、1か月後、以降3か月おきに目の検査が必要。

寝起きにコンタクトのケアが必要。(当時は眼科の勧めでバイオクレンファーストケアEXを使っていました。なぜかソフトレンズ用でした・・・)

オルソケラトロジーの事前検査

オルソケラトロジーを受ける前には検査が必要です。

コンタクトを購入する際の検査とほぼ同じですが、角膜内皮細胞の数を測定する検査がありました。

コンタクトレンズを装用していると、角膜が酸欠を起こし角膜内皮細胞が少しずつ減少していく可能性があります。

しかも角膜内皮細胞は再生しません。

長年コンタクトを使用していると角膜内皮細胞の減少により「もうコンタクトできません。」と医者に宣告される日がいつか来るかもしれません。

コンタクトの使用禁止だけで済めば良いですが・・・

オルソケラトロジーのレンズは高酸素透過レンズであるため就寝中の装用が可能となっています。

事前検査で機械で測定した私の視力は両目とも0.08と告げられました。

指示棒検査だともっと良いはずですが・・・

オルソケラトロジーレンズ装着

検査後、オルソケラトロジーのレンズをつけてしばらく院内で過ごします。

いざ装着してみると・・・

なにこれ!!曇って何も見えない!!真っ白!!

白くて全然見えないんですけど・・・

レンズを外すと、眼科スタッフがレンズを洗い始めました。

今思えば新品のレンズがそんなに汚れているはずはなく、レンズ使いまわし?

装用テストが終わって視力検査すると「短い時間で良くなってますよ」と言われました。装用後の視力検査は指示棒検査。

オルソケラトロジーのレンズは度の弱いものを

私は眼科に行く前にネットでオルソケラトロジーについて調べて行ったのですが、オルソケラトロジーは度の弱いものが処方されると書いてありました。

テスト装着時レンズの度数を伝えられませんでしたが、会計時に眼科スタッフからレンズの度数を確認すると、私が持っている眼鏡やコンタクトより遥かに度数の高いものでした。

先ほど装着したレンズを渡されたのか別の物か分かりませんが、寝てる時にするレンズだからって度数関係無し?

推測ですが、誰かから返品されたオルソケラトロジーのレンズがその度数だったんじゃないでしょうか。

「激安で提供しているんだからこのレンズで」ってことですよ。たぶん。

私もオルソケラトロジーレンズの相場価格を知っているだけに、激安価格に負け引き下がってしまいました。

度が強いので、レンズを付けたらあまり物を見ないようにしてすぐ寝ることを心がけました。

今思えば、テストレンズとか誰かが返品したレンズとか他の人に洗って使わすとか普通なの?って感じですけど。

オルソケラトロジーの視力結果

視力表を壁に貼って視力を測っていたので、その時の記録を一部公開します。

「両眼」は両眼で見た時の視力です。

「0」は0.1のランドルト環も見えなかったことを意味します。

測っていない日は空欄です。

3月 両眼
1 0.1 0.6 0.7
2      
3 0.5 0.1 0..7
4 0.4 0.6 0.8
5      
6 0.4 0.3 0.5
7 0.4 0.3 0.5
8 0.2 0.3 0.3
9 0.2 0..3 0.4
10 0.4 0.5 0..7
11 0.4 0.2 0.6
12      
13 0.1 0.5 0.5
14 0.1 0.4 0.5
15 0.4 0.4 0.5
16      
17      
18 0.7 0.8 1
19 0.7 0.6 1
20 0.7 0.7 1
21 0.6 0.4 0.7
22 0.7 0.8 0.9
23      
24 0.3 0.2 0.5
25 0.2 0.4 0.5
26 0.2 0.5 0.8
27      
28 0.3 0.1 0.3
29 0.2 0.4 0.4
30 0.5 0.4 0.7
31 0.5 0.4 0.7
平均 0.3 0.4 0.6
4月 両眼
1 0.7 0.8 1
2      
3 0.3 0.5 0.5
4 0.5 1 1
5 0.5 0.8 1
6 0.3 0.5 0.8
7 0.3 0.7 0.7
8 0.4 0.4 0.7
9 0.3 0.3 0.4
10      
11 0.3 0.4 0.5
12 0.2 0.6 0.6
13      
14 0.2 0.7 0.7
15 0.3 0.4 0.6
16 0.2 0.3 0.3
17 0.6 0.3 0.6
18 0.7 0.3 0.8
19 0..3 0.2 0.3
20 0.4 0.2 0.4
21 0.4 0.2 0.6
22 0.4 0.4 0.7
23      
24 0.3 0.5 0.5
25 0.7 0.3 0.7
26 0.7 0.6 1
27      
28 0.3 0.3 0.3
29 0.2 0.2 0.4
30 0.2 0.2 0.2
31      
平均 0.3 0.4 0.6
5月 両眼
1 0.5 0.4 0.7
2 0.5 0.6 0.6
3 0.1 0.2 0.2
4 0.3 0.5 0.5
5 0.5 0.6 0.7
6 0.5 0.5 0.6
7 0.3 0.6 0.8
8 0.4 0.5 0.7
9 0.3 0.6 0.6
10 0.5 0.6 0.7
11 0.4 0.7 0.7
12 0.6 0.5 0.6
13 0.3 0.5 0.8
14 0.2 0.5 0.5
15 0.8 0.5 1
16 0.3 0.5 0.6
17 0.7 0.6 1
18      
19 0.3 0.8 0.9
20 0.5 0.5 0.7
21 0.7 0.3 1
22 0.7 0.6 0.8
23 0.5 0.5 0.8
24 0.7 0.8 1
25 0.3 0.6 0.7
26 0.7 0.6 1
27 0.4 0.8 1
28 0.6 0.8 1
29 0.4 0.5 0.6
30 0.8 0.5 1
31 0.7 0.5 1
平均 0.4 0.5 0.7
6月 両眼
1 0.8 0.3 1
2 0.3 0.4 0.7
3 0.7 0.6 1
4 0.7 0.8 1
5 0.6 0.6 0.8
6 0.7 0.6 0.8
7 0.7 0.6 1
8 0.4 0.5 0.7
9 0.4 0.5 0.8
10 0.6 0.6 1
11      
12 0.6 0.2 0.7
13 0.3 0.5 0.7
14 0.4 0.4 0.6
15 0.6 0.8 1
16 0.5 0.5 0.8
17 0.7 0.9 1
18 0.8 0.6 1
19 0.7 0.3 0.8
20 0.3 0.5 0.7
21 0.1 0.8 0.8
22 0.4 0.8 0.8
23 0.3 0.6 0.7
24 0.3 0.4 0.7
25 0.8 0.7 1
26      
27 0.7 0.4 0.9
28 0.7 0.8 0.9
29 0.7 0.3 0.7
30 0.7 0 0.8
31      
平均 0.5 0.5 0.8

4か月分掲載しましたが、3年半だいたいこんな感じでした。

片眼で1.0など出ることは滅多になく、視力の出方がかなり不安定だったことが分かります。

しかし、両目で見れば1.0近くの視力が出ていることが多かったので私には必要十分でした。0.1程度の視力で外を歩いてたくらいなので💦

オルソケラトロジーのレンズの寿命

オルソケラトロジーを3年半程使用すると、レンズの曇りが気になってきました。

眼科に相談すると寿命と言われました。 その時には始めた時のようなキャンペーンは無くレンズが高かったため、オルソケラトロジーの使用はその日で終わりにしました。

オルソケラトロジーをして3年半後の角膜内皮細胞

オルソケラトロジーのレンズは高酸素透過性なので、3年半就寝中に装用しても角膜内皮細胞の数はあまり減少しなかったようです。

最後の検査でも、数量的に問題なく「若々しい」と言われました。

オルソケラトロジーの弊害

オルソケラトロジーのレンズは目を閉じれば異物感は減少しますが、レム睡眠時、目は高速眼球運動をするのでレンズの異物感によるものでしょうか、3年半で眉間にしわが出来てしまいました💧

アラサーだし仕事が大変な時期だったので、オルソケラトロジーとは無関係かもしれませんが。

現在はワンデータイプのシリコーンレンズ ワンデーアキュビュートゥルーアイ をネットで安く購入しています。

シリコーンレンズは目にたっぷりの酸素を届けてくれるレンズです。

経験者として言わせてもらうと、オルソケラトロジーで裸眼で過ごす喜びより、レンズケアから解放される喜びの方が大きい!

オルソケラトロジーが安価でできるとしても、もうやりません。

>オルソケラトロジーを止めて私が現在使用しているレンズはこちらです⇩

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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